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2023.03.02

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スワニーで唯一の鞄職人にインタビューしてみました!

トップブログスワニーで唯一の鞄職人にインタビューしてみました!

今回のブログでご紹介するのはスワニーバッグのサンプルを制作しているバッグ事業部の山﨑さんです。
持ち前の明るさとポジティブさで日々仕事に励んでいます。
大切にしているのはコミュニケーションと提案力。
職人なのにコミュニケーション…?っと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これがものすごく大切なんだそうです!
そんな山﨑さんに鞄職人としての熱い想いを語ってもらいました!!

 
  • 01

    なぜ鞄職人に?

    山﨑:高校卒業して就職するってなった時に「こういう仕事がしたい!」とか「こういうのになりたい!」というのが全くなくて、地元で、近場で働けて給料良かったらいいなと思っていました。高校卒業後に就職した会社で2年働いた後、スワニーに転職。はじめはバッグの出荷の仕事をしてました。出荷をする中でシニアの方が多く利用するバッグを見ていて自分は使わないだろうなと思っていました。でもある日、スワニーバッグを持った若い女の人のポスターを見て、若い人も全然いけるやん!って思って。笑

    当時、洋服には興味あったけど、バッグはそれほど好きではなくって。けど、だったらもっとバッグをかっこよくしたいな!っと思って。ダメ元ですがバッグの企画をやってみたい!と部長に相談しました。

     

    髙田:へえーー!そうなんですね!挑戦心がすごい!!で、企画に携われたんですか…?

     

    山﨑:それが、相談した後日、「豊岡の鞄学校に行ってください」って言われて!なんと1年間!

     

    髙田:え!そうなんですか!笑 その時どんな気持ちでした…?

     

    山﨑:驚きました!笑けど、嬉しかったです!なんか仕事として、バッグ事業部として必要としてくれた…!とそんな風に思いました。

    でももちろん不安もありました。家庭科苦手なのに鞄なんて作れるのだろうか…とか思いましたが、でも企画がしたい!鞄なんか作れることなかなかないしな!っと思って豊岡に行くことを決めました!

     

     

     

     

  • 02

    鞄学校での修業

    髙田:鞄学校でまずはじめにどんなことをしたんですか?

     

    山﨑:まずはミシンでまっすぐ縫う練習をしました。その後、まずは練習で三角まちポーチを作ろう!ってなってデザイン(スケッチ)の練習、図面を描く練習、図面を基に型紙を制作して生地を裁断し、縫製する練習をしました。

     

    髙田:鞄ではなく、ポーチから作ったんですね!そのあと鞄づくりに入ったんですか?

     

    山﨑:そうですね!ショルダーバッグ、リュック、本革のバッグなど作りました!

     

     

     

    髙田:鞄はどういう工程で作られるんですか?

     

    山﨑:基本、ポーチ作りと同じですが、型紙制作、裁断、革を使うのであればこば処理、革処理、生地の縫製前処理をした後縫製に入り仕上げの作業をしていきます。

     

    髙田:こば処理ってなんですか?

     

    山﨑:こばは革の裁断面のことで、こばを処理することでその物が綺麗に見えます!処理はコバ液というもので塗っていき、塗る量、回数、磨き方で変わってきます。やるとやらないので見た目、手触りが全然違ってくるんです!革と同色のコバ液で塗ると高級感が出たり、逆に違う色で塗るとアクセントになるので、コバ処理ひとつで印象が変わるので好きですね~

     

    髙田:へえーーー!ひとつの作業だけでもとても奥深いですね!鞄を作るのにたくさんの工程を踏みますが、だいたいどんなスケジュールで作ったんですか?1年間でどれくらい作りましたか?

     

    山﨑:先生から与えられる課題によって期間は違ったけど、だいたい1個作るのに2週間ぐらいですね!その2週間で自分でスケジュール立てて完成させてねって言われて、図面書くのは何日、革処理は何日ですると計画立てて、時間があまったら自分の好きなことしていいよっていうような感じでした!その後にどれだけ生地を使ったか、いくら使ったかを原価計算して、その後に完成した鞄の発表をして先生から評価をもらって、いろんな人の感想を聞きました!その繰り返しですね!なので1年間では…20個ぐらい作りました!

     

    髙田:20個ですか!すごいですね!先生からいただいた評価(言葉)で印象に残っているものはありますか?

     

    山﨑:「よく頑張ったね。」という言葉が印象に残っています。先生は普段とても厳しい方で何回も「やり直し!」と言われていたので、1つの作品ができてレビューいただいたときに「大変な構造だったけどよく頑張ったね。」と言われた時はとても嬉しかったです。

     

     

    ↓鞄学校で最後に作ったお気に入りショルダーバッグ

     

    髙田:鞄学校行ってみてどうでしたか?

     

    山﨑:大変だったけど、自分の知識、スキルが上がっていくので楽しかったですね!

    高校卒業してなにもなかった私に鞄を作る機会を与えて下さったことにとても感謝していますし、鞄を作れるという自分の武器がひとつ増えてとても嬉しかったです!会社の一員としてバッグ事業部として活躍できる場を与えてもらっていることを本当にありがたく思っています。

  • 03

    本社でのサンプル制作

    髙田:今では本社でバッグのサンプル制作を担当していますが、具体的にどのような仕事をされているんですか?

     

    山﨑:私の仕事は、企画者がデザインしたバッグのサンプルを制作することです!できたサンプルは海外の工場に送られ、サンプルをもとに工場の人が量産します。企画者の想いを形にすることはもちろんですが、工場の人たちが縫製しやすいようなやり方を考えながら作ることを心掛けています。簡単にできた方がコストが安くなるし、工場の方も納期を守りやすくなるからです。また、企画者と工場を繋ぐ役目なので、コミュニケーションをものすごく大切にしています!コミュニケーションを密にとることで企画者の想いをくみ取り、それをきちんと形にできるからです。そうすることで、工場との認識ずれもなくすことができます。クオリティよくスピード感よく仕事をするためにもやっぱり大切にしていますね!最近では、「ここの幅をもっとこうしたら革が見えてかっこよくないですか!?」とか「もっとこうしたらかわいくないですか!」とか提案することも大切にしています!

     

     

    髙田:なるほど!すごく楽しみながらお仕事されている様子が伝わってきます!それでは最後に今後どんなバッグを作ってみたいですか?

     

    山﨑:シンプルでカラフルで若い人でも持てるバッグを作りたいですね!それと、ブランドのイメージにそぐわないですが、やってみたいのはデニムと本革をいかつく使ったバッグですね!!それとかできた鞄に一点物でかっこよくペイントでスワニーのロゴを入れてみたいですねー!やっぱり若い子にささるものを今後は作っていきたいです!

     

    髙田:ありがとうございます!今後の新しい商品展開を楽しみにしています!

     

     

     

     

    〈感想〉

    鞄職人としてスワニーバッグのブランドを支えている山﨑さんの職人に至るまでの努力やバッグに対する熱い想い、そして何事にも前向きに仕事に取り組む姿勢に心が動かされました。なかでも、会社の一員、バッグ事業部の一員として胸張って仕事をしている姿にとても感銘を受けました。仕事に誇りを持ち取り組むことの大切さを改めて感じられた取材でした。また、コミュニケーションを密にとりながら企画者の想いを感じ取り、より良い商品づくりを目指していることも印象的でした。若者にささるスワニーバッグ、楽しみにしています!

     

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